【不妊治療の体験談】夫婦で協力して前向きに治療に取り組んでいます

WRITER 不妊治療ドットコム運営事務局
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これから不妊治療を始める方

「不妊治療について知りたい」
「不妊治療を今も続けている人の話が聞きたい」
「タイミング法ってどうなんだろう」

本記事はこれから不妊治療を始める方にぜひ読んでいただきたい記事です。

本記事の内容

・まさか自分が不妊治療をするなんて
不妊治療をすることを決意
不妊治療を開始
ポリープ切除、そしてステップアップ
現在進行形で不妊治療をしていて思うこと

 

この記事を書いている私は、
性別:女性
年齢:31歳
業種:小売業
職務:事務職
家族構成:配偶者のみ、子なし
居住地:石川県

今回は私の不妊治療体験をお話しします。

 

 

まさか自分が不妊治療をするなんて

結婚をしたのは、私が27歳のときでした。
お互いに子供が大好きで、結婚をする前から「子供は早く欲しいね」と夫と話していたのですぐに妊活を開始。
ただこの時は、妊活をするという意識はまったくありませんでした。
なぜなら『避妊をしなければすぐに子供ができる』と思っていたからです。
その考えが間違っていたということを後々知っていくことになります。

私は学生時代の頃から現在まで、ほとんど生理周期が乱れることはなく、28日~30日周期と安定しているほうです。
また、重い生理痛やPMS(月経前症候群)の症状もなく、出血以外は比較的ストレスなく過ごせていました。
そして、風邪もめったにひかない健康児だったので、結婚当初は家族や友達から「すぐに赤ちゃんできそうだね」と言われるほどでした。
そんなこともあり、特に子供を意識せずに自然に授かるのを待ちました。

しかし、それから半年経っても授からず「あれ?なかなかできないな」と少しずつ思うようになり、すでに子供がいた友達に相談してみると『基礎体温を測ってみるといいよ』とアドバイスをもらいました。

「基礎体温・・・?」

妊娠について無知だった私は、そこで初めて妊娠するしくみについて調べ、基礎体温のことや妊娠しやすいタイミングがあることを知りました。
それからは、基礎体温を測ったり排卵検査薬を使ったりして、自己流でタイミングをとるようになりました。

しかし、それでも数か月経っても授かりませんでした。
妊活をはじめてもうすぐで1年。
「なんで?」「どうして?」という気持ちが募ってきて、だんだんと不安を感じるようになりました。

 

不妊治療をすることを決意

妊活をはじめて1年が経とうとしたとき「何か体に問題があるのかな?」と思うようになり、夫に相談しました。
そのときの夫の反応は「まだ1年だよ。そんな焦らなくても自然にできるよ」というものでした。

確かに年齢のことを考えれば、そこまで心配することもないのかなと思いましたが、もし何か問題があったときに「もっと早くに行っておけば良かった」と後悔したくないという気持ちのほうがが強かったのです。
そのことを話すと、夫は病院に行くことに賛成してくれました。

そして二人で話し合い、もし次生理がきてしまったら不妊治療をはじめることを決意。
ここで夫が賛成してくれたことがとても嬉しくて心強く、前向きに治療に臨むことができました。

そんな中、不妊治療をはじめるにあたりどういった治療をするのか調べていると『仕事との両立が難しい』という経験談を多く目にしました。
私の職場の場合、男性が多く日頃から何でも言いやすい環境だったので、休みが取りやすいように事前に上司に伝えました。
不妊治療をすることになったこと、休む回数が増えたり急に休まなければならなかったりするときもあることを相談すると、とても有難いことに上司はすぐに理解してくれました。

もちろん不妊治療をしていることを話したくないという人もいると思います。
ただ、私は話したことによって、悪気のない「子供はまだ?」という質問や仕事を休むことへの後ろめたさなどのストレスが減ったので、自分のメンタルのためにも相談して良かったなと思います。

 

不妊治療を開始

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近くの産婦人科を受診し、いよいよ不妊治療がスタートしました。
まずは、血液検査によってホルモン値の検査。そして、超音波検査(エコー)で卵巣や子宮の状態を診てもらいました。

その結果、子宮の外側に小さな子宮筋腫が3つほど見つかりましたが特に問題はなく、基礎体温も高温期と低温期にしっかり分かれているので、最初はタイミング法からはじめることになりました。

タイミング法は、生理がはじまって12日目頃に一回超音波検査で卵胞の大きさをチェックし、そこから何回か通い排卵日を予想してタイミングをとる方法です。
卵胞の成長具合によっては病院に通う回数が少なくて済むので負担に感じることはなかったのですが、半年ほど試してみても良い結果にはつながりませんでした。

しかし年齢もまだ若いので、もう少しタイミング法続けてみようということで、排卵誘発剤と黄体ホルモンの薬を用いて様子をみることに。
その間に、子宮鏡検査や卵管造影検査、夫の精子検査やフーナーテストなど、一通りの検査を行いました。その検査の中で、一つ問題が見つかりました。

 

ポリープ切除、そしてステップアップ

子宮鏡検査では、子宮内に細いカメラを挿入して生理食塩水などを流して充満させ、子宮内部を観察するという検査でした。
検査中は、リアルタイムで自分の子宮の内部をテレビモニターで見ることができ、初めての体験だったのでとても不思議な気持ちでした。

モニターを見ていると、白い突起物のようなものがいくつもあり、先生から「いくつかポリープがありますね」と説明されました。
このとき、ポリープ=癌という私の勝手なイメージがあり、頭が真っ白になったのを覚えています。

検査後に先生から説明を聞くと、ポリープの大半は良性の場合が多いが念の為に調べる必要があるとのことで、ひとまずほっと胸をなでおろしました。
しかし、子宮内膜にポリープがあると着床の妨げの原因になりうるそうで、妊娠を望むなら切除したほうが良いとすすめられました。
ただ、ポリープがあっても妊娠する人はいるし、必ずしも不妊の原因だとは言えないとのことでした。

それを聞いて私は、すぐに切除することを決断。
良い結果につながるとは限らないけれどど「一つでも不妊につながる原因を解決していきたい!」と思いました。
このときの私は手術が怖いという気持ちよりも、妊娠できないことへの不安や焦りのほうが大きかったのです。

そして、無事に子宮内膜ポリープ切除の手術を終えて1カ月治療をお休み。
次の周期からいよいよ人工授精へとステップアップすることになり、現在も治療を続けています。

 

現在進行形で不妊治療をしていて思うこと

私が不妊治療をしていて一番大変だなと思ったことは「メンタルを保つこと」です。治療中はずっと将来への不安や焦りがつきまといます。勉強や仕事などは、自分が頑張ったら頑張った分だけ目に見える結果としてあらわれます。

しかし、妊娠は違いました。

どれだけ治療を頑張っても、どれだけ体や生活習慣に気を遣っても必ずしも結果につながるとは限りません。何が正解なのかは人それぞれです。それだけ、妊娠というのは本当に奇跡なんだなと痛感しました。

毎月生理がくる度に泣いたり、すぐに授かっている周りの友達と自分を比べて落ち込んだり、自分だけが先の見えない暗いトンネルの中で、ずっと立ち止まっているような気がしていました。その積み重ねでだんだんとストレスが溜まり、夫にあたってしまったことも何度もあります。

そのとき救いだったのは、夫が常に前向きでいてくれたことでした。夫にもつらい時はあったと思いますが表には出さず、治療中の悩みや愚痴を聞いてくれたり、私がネガティブになっていて落ち込んでいたら元気づけてくれたりと、夫の支えがあるから私は前向きに治療を頑張れています。

不妊治療は女性の身体やメンタルへの負担がどうしても大きくなってしまいますが、一人でするものではなく、夫婦二人でするものです。つらいときは一人で溜め込まず、少しでも不安な気持ちや悩みなどを吐き出して、二人で協力して前向きに治療に取り組むことが大切だと実感しました。

 

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