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北陸新幹線とJR小海線が交差する接続駅「JR佐久平駅」の場所にあるのが「佐久平エンゼルクリニック」です。
同クリニックは2014年4月に開院しました。
開院当時はまだ長野県内でも少なかったという不妊治療を専門とするクリニックです。
院長の政井哲兵先生は、スタッフ一丸となって不妊治療の最後の砦という意識で不妊治療に取り組んでいるそうです。
不妊治療は型ややるべきことが決まっていますが、患者さんごとにニーズは異なります。
そのため、同クリニックでは不妊治療を始める前にカウンセラーとドクターがヒアリングを中心にしたカウンセリングを重視しています。
「子どもが欲しいと思ったらすぐに来て欲しい。1日でも早く来てくれればその分だけ治療の成果が出やすい。」と話す政井院長。
インタビューでは、開院の経緯や不妊治療への想いやスタンスなど、不妊治療に関する評判や口コミされる理由などじっくりとお話を聞きました。
(取材日2021年4月2日)
※新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛要請のため、オンラインにて取材を実施いたしました。
スタッフ一丸となって不妊治療の最後の砦に
まずは長野県佐久市で開院した経緯について教えてください。
生まれは九州なのですが、東京で研修医として仕事をしている中で、縁があって長野県に来ることになりました。
浅間総合病院の産婦人科でお産と不妊治療を兼任していました。
長野県は不妊治療を行なっている病院やクリニックが多くない印象がありますが?
長野県は全体として生殖医療を積極的に行なっている印象は少ないかもしれません。
信州大学の生殖医療センターや諏訪マタニティークリニックさんが長野県内で積極的に行なっていました。
長野県の東信エリア(上田市・東御市・小諸市・佐久市・長和町・青木村・小海町・佐久穂町・川上村・南牧村・南相木村・北相木村・軽井沢町・御代田町・立科町)では総合病院の産婦人科が不妊治療を兼任していて、ここ数年で不妊治療のクリニックが増えてきた印象です。
長野県佐久市で開業して8年目になりますが、この土地で開院する前はこの地域の患者さんは東京都内や群馬県まで足を運んで不妊治療を受けていました。
この地域でも唯一とも言える不妊治療専門のクリニックとして、スタッフ一丸となって患者さんの最後の砦という意識で治療に取り組んでいます。
子どもが欲しいと思ったらまずはすぐに来て欲しい
院長が考える佐久平エンゼルクリニックが選ばれる理由はどのような点でしょうか?
当院では来院された患者さんに最初にアンケートを書いてもらってます。
なぜ佐久平エンゼルクリニックに来てくれたのかという項目を見ると実際に当院で不妊治療を受けてくれた方の知り合いやご兄弟などインターネット以外の口コミによるものが多いです。
あとは他院で一般不妊治療を受けたけど成果が得られず、体外受精を希望して来院されるパターンです。
転院されてくる方は先生にどのようなことを求めていますか?
患者さんごとに温度差があるということをよく感じます。
費用はあまりかけたくないので一般不妊治療を受けたいという方もいれば、費用は気にしないのでできる限り早く妊娠したいという方までまちまちです。
不妊かどうかはわからないけどとりあえず来るという方や他院で10年くらい不妊治療を受けたという方もいます。
不妊というレッテルを貼られるのを嫌がる方やそれが原因で治療から足が遠のいてしまう方は多いのではないでしょうか。
不妊治療はデリケートな問題なので、こちらからも積極的にアプローチしづらく、患者さん側からのアプローチを待つことしかできません。
1日でも早く来てくれれば不妊治療の成果が出やすいので、子どもが欲しいと思ったらまずはすぐに来て欲しいと思います。
カップルごとに求めていることに出来るだけ近付けるというスタンス
院長は不妊治療を行なう上でどのような点を意識されていますか?
不妊治療は型が決まっていて、やることは決まっています。
タイミング法から始まって人工授精を経て、体外受精という流れです。
患者さんの中には体外受精を希望して来院される方もいます。
そもそも体外受精を希望しているのか、その前段階を希望しているのか、中にはセカンドオピニオンを希望する方や治療はしたくないけど検査だけはしたいなど患者さんごとに希望が分かれます。
カップルごとに求めていることに出来るだけ近付けるというスタンスで不妊治療に取り組んでいます。
先生が全てカウンセリング対応していますか?
新患で来院された患者さんは必ず当日にカウンセリング対応します。
不妊治療が進み始めるとカウンセラーとのカウンセリングに移行したり、治療の方針に変更があった場合は要所で院長が対応するなど使い分けています。
新しい検査や手技が出たら積極的に取り入れる
他院との違いはどのような点ですか?
なるべく引き出しを多く、選択肢を多く患者さんに提示できるようにしています。
患者さんにより納得してもらえるように提案型を意識しています。
転院されてきた患者さんは他院で「この治療方法しかない」と言われてきたケースもあるため、選択肢の中から患者さんに選んでもらう、一緒に考えるということを大切にしています。
また、患者さんはインターネットのトレンドに敏感なので、新しい検査や手技が出たら積極的に取り入れるようにしています。
学会の規定などで着床前検査など対応できないものはあるもの、制約に引っかからないものを積極的に取り入れています。
クリニックでは栄養指導もされてると聞きましたが?
栄養士が在籍しているわけではありませんが、妊活のためのレシピや献立の紹介、生活習慣、食生活、妊娠するための体づくりを啓発しています。
来院される8割以上の患者さんが仕事の合間に通っています。
医療職の看護師や介護系、夜勤をしている方など忙しくて食事もちゃんとできていない方がほとんどです。
血液検査で鉄分などを調べて栄養状態を測りながら妊活をサポートしています。
できるだけ予備知識を持ってもらいたい
最後にこれから不妊治療を受ける方にメッセージをお願いします。
医療メディアなどの情報源はたくさんあるのでどの情報が正しいのかを判断するのは難しいですが、不妊治療はこれから自分たちが受ける治療なのでできるだけ予備知識を持ってもらいたいです。
その方が治療がスムーズに進む傾向があるからです。
不妊治療の予備知識がないと自分たちが思ってたのと違うなどのトラブルの元になることもあります。
そもそも不妊治療は何をするのかわかっていないという方もいらっしゃいます。
最低限の予備知識について参考になるものはありますか?
ぜひ当院のホームページを参考にしてください。
不妊治療は最新の治療がどんどん出て来るため、情報がどんどん増えていきます。
タイムリーな話題をブログやお知らせで発信しています。
できる限り治療の考え方なども載せるようにしていますのでぜひご覧ください。
病院名 | 医療法人佐久平リプロダクションセンター 佐久平エンゼルクリニック |
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住所 | 長野県佐久市長土呂字宮ノ前1210-1 |
アクセス | JR佐久平駅より徒歩約10分 長野県内及び隣接都道府県からのアクセス 首都圏からのアクセス |
電話番号 | 0267-67-5816 |
診療時間 | 月・火・木・金 8:30~12:00 14:00~17:00 |
休診日 | 日・祝 |
公式ページ | https://fertility-japan.com/introduce/sakudaira-angel-clinic/ |
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